ただのしあわせ
ただのしあわせ
目には見えないけれど感じられる、
つぶつぶとした光のようなものが、
わたしの中を通り抜け、
うれしい気持ちと一緒にぽこぽこと
生まれ出てくるいろいろなモノたち。
これらのモノは「私がつくった」
というよりは「でてきてくれたもの」
という感じで、
私はこのひと(モノ)たちと出会えたことが、
いつもとてもうれしいです。
そうして きゃらきゃらと
生まれてきてくれたものたちと
鐘を鳴らして遊んでいると、
こんな風にあなたに出会えたりする。
不思議で素敵でうれしいこと。
うれしい気持ちが私を満タンにして、
パンパンにして、パアーンとはじけると、
その気持ちが目に見えない光のつぶつぶとなって、
どこかでもっとたくさんの誰かのまわりでまた、
つぶつぶと ふわふわと 浮かぶのだろうな、きっと。
それがもしかしたら
「なんだかわからないけれどなんだかしあわせ」と
ときどきふと感じる
あの「ただのしあわせ」の正体なのかもしれない。
(1999.3)
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