〜 自分の内に吹いている 風の響きに耳を澄ます 〜

森の交流大使

加子母村・森の交流大使

1999年4月~2001年3月までの2年間、岐阜県の嘱託員として岐阜県加子母村
(現・中津川市加子母)の「森の交流大使」に就任。
村役場の企画課に所属し、村づくりの企画のお仕事をさせていただきました。
ワークショップ「かしも村探検」などを企画・運営。

「村探検」で見つけた宝物 


この文章は「アサヒメセナ」(アサヒビール芸術・文化支援活動広報誌 2001/4月発行)の
「Arts to the future」のページに掲載していただいたものです。

アサヒメセナ表紙アサヒメセナ記事

「村探検」で見つけた宝物

小川知子(加子母村・森の交流大使

私は1999年~2000年の2年間、岐阜県から委嘱されて「森の交流大使」として、
岐阜の加子母村という下呂温泉の南にある小さな山村に住み、
「むらづくり」のお手伝いのような仕事をしてきました。

私たち(加子母村にはもう1人、森の交流大使として東京から来ている女性がいました)
が、加子母村から期待されていたことは、

村のひとではなかなか気づきにくい村の良さを、
外からの目で見つけ、村の人に伝えてもらうことで、
村の人たちが自分たちの村に自信と誇りを持つことができる。
あなた方の新鮮な目と、自由な感覚で、
加子母村に新しい風をいれてほしい

ということでした。


私達が感じてきた加子母村の魅力は、そこここに小さな素敵がたくさんあること。

豊かな自然や、山村のほっとする風景、村の人の素朴な温かさ。

古来からのお祭りや季節ごとの行事が今もちゃんと受け継がれ、
それが暮らしに溶け込んでいるいる。

男の子は獅子舞やお囃子を、女の子は巫女の舞を習う。

目を輝かせて自分の夢を語る元気なお年寄り達や、
熱い想いを秘めながら淡々と日々の仕事に向かう素敵な人々。

いろんな人や事柄に出会うたびに加子母村の「目に見えない豊かさ」を感じてきました。


1年目、それを村の人に一生懸命言葉で伝えても、

「あんたたちゃー外から来たもんで、そうやって良いように見えるんやにー」

と言われてしまう。


こんな素敵な村なのに、それを村の人が味わっていないとしたら、
もったいないことだなぁと感じました。


加子母村の人たちが自分たちの村の素敵なところをたくさん見つけて、
加子母村をいまよりももっと好きになって、
村で暮らす楽しさや豊かさが広がっていくような‥

そんな企画がつくれないだろうか。

また2歩3歩入ってこそ味わえる加子母村の魅力を、
外から訪れる人にも体験してもらう方法はないだろうか‥

と考え、「かしも村探検」というワークショップイベントを始めました。

これは、加子母村の10地区を毎月1回1区ずつ、
村の子どもからお年寄りまで、
(村外からの参加者も交えて)

1日みんなで一緒に村を歩いて探検し、
「加子母村の宝探しをしよう!」という、
1年かけての10回シリーズの企画です。



当日の探検では、


村の旧家で先祖伝来の品々や古文書を拝見したり、

お宝拝見

牧場で絞りたてのミルクをいただいたり、

牧場

檜の薄板工場で丸太のかつらむきの実演を見学したり、

檜のかつらむき

炭焼き小屋で薪割り体験やターザン遊びをしたり、

薪割り体験  ターザン遊び

村に住む芸術家の方々の素敵なアトリエを訪ねたり‥‥

喜雨さんアトリエ

と探検スポットは

歴史・文化・産業・自然・芸術・工芸の
昔から今と、ジャンルも時代もさまざまです。

人面岩
(これが噂の人面岩!!??)


地元の人にとっては当たり前の物や事柄でも、
他の人にとっては珍しいものです。

古代米
(高さ2mもある紫米!)


訪ねる先の方々も探検隊がやって来るのを楽しみに、
当日までにあれこれいろいろと工夫して、
楽しい案内やアトラクションなどを準備して下さるので、

まるで「加子母村そのまんま博物館」という感じです。



和讃講
(和讃講を手習い)

画像の説明
(バットの周りに輪っか3つ?「三冠王バット」の製作)




「今日は1日ふるさと先生」というつもりで参加していた
お年寄りの方々や、大人の人達も‥

気がつくと子ども達と一緒になって、
目をきらきら輝かせながら探検しています。

画像の説明


探検が終わった後で、
参加した村の方々が決まって言う言葉は、

いやぁ、何十年とこの村に住んできて、
加子母村に、自分の地区に、
こんなにいろいろあるとは知らなんだ

です。




「知らない」「わからない」と感じることが、
好奇心やワクワク感を生みだします。

「そのことならもう知っている」とか
「やってみなくてもだいたいわかる」と
頭で考えてしまうと、

日常の中での驚きや感動が
少なくなってしまうような気がします。


村探検しながら、気がついたら
みんな子どものような目になっている‥‥。

つまり、子ども達は
いつもそんな新鮮な目で世界を見ているのですね。

緑のトンネル


村探検で見つけた宝物は‥

村のいろんな素敵な宝物もあるけれど、

誰もが子どもの頃には持っていた

「身の回りの世界に対する新鮮な目と心」

なのかも知れませんね。





探検後のふりかえりワーク

探検が終わったら、
みんなで今日見つけたものや出会ったことなどを
思い出しながらの「お絵描きタイム

お絵描き1
(え〜っと、どこに行ったんだっけ?)

お絵描き2
(みんな真剣。もくもくと描いています)

お絵描き3
(檜の薄板ポストカードが大人気♪)

そして最後は楽しい♪「作品発表会」と、
いつも感動してしまう「感想シェアタイム

感想会2

感想会1




「村探検して見つけたよ展」

1つの区の村探検が終わるたびに、村の中央にある郵便局のギャラリーで展覧会を開き、
探検隊のメンバーが描いた「見つけたもの」ポストカードや探検マップ、当日の写真など
を展示しました。

展示風景   ポストカード

「村探検して見つけたよ展」のポスター

画像の説明



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