〜 自分の内に吹いている 風の響きに耳を澄ます 〜

人の花咲かプロジェクト

人の花咲かプロジェクト


画像の説明



むかーし昔

人々は持って生まれた能力を
特に活かせることもなく

まるで生活をするために
生きているかのようでありました。

一日の時間のほとんどを
労働に使っていた
もったいない時代がありました。

その頃
人々の多くは
自分の中心から少し

あるいは
完全にズレたところで
生きておりました。

元気の源である「自分の中心」と
つながって生きていないため

精神的に不安定になったり
イライラしてすぐに腹を立てる人々が
たくさんおりました。

そういった人々の想いや
行動の源にあったのは
「恐れ」でした。

「恐れ」が想いの中心にあるので
人々は競争原理や奪い合いの精神に
突き動かされておりました。

心の病にかかる者がどんどん増え
家庭の中での暴力や
学校や職場でのイジメ

環境破壊に戦争と
世界は破壊のエネルギーに
満ち満ちておりました。

そんな時代が
どんどん進行して行く中で

この世界をあきらめるのでもなく
嘆くのでもなく
はたまた批判するのでもなく

本来の人の持つ力を信じて
ただ黙々と
種を蒔く人々がおりました。

種を蒔く人々は
「問題の原因は人が自分の中心と
つながって生きていないためだ」
ということに気づいておりました。

ですから
人々が自身の中心に戻れるような
機会をつくっていこうと

それぞれ自分の好きなことや
得意なことで種を蒔いてゆきました。

ところで
種はどのようにしてできるのでしょうか?

種を作るには
花を咲かせればいいのです。

一人ひとりが
自分の花を咲かせれば
そこに種は生まれます。

土の中には
長い間眠ったままの種が
何千何万とあるそうです。

それらの種は
何かの拍子に、土が耕されたり
揺り動かされたりすると

その刺激で
目を覚ますそうです。

人の中にも
たくさんの種が眠っています。

そして
何かの拍子に、心がほぐれたり
感動して心が動かされたりした時に

心の種は
「ぴこっ」と
目を覚ますのです。

種が目を覚ましても
芽が出て花が咲くまでは

しっかり
世話をしてあげなくてはいけません。

芽がまだ小さい時には
外からの強い雨風から守ってあげ

伸びはじめたら
今度はせっせと水をやり
陽に当ててあげるのです。

それは自分自身の仕事です。

人が花を咲かせれば
その花を見た他の誰かの心が動き
眠っている種が目を覚まします。

一つの花からは
たくさんの種が生まれます。

そして、さらに人は
「種を蒔く」ことができるのです。

未来の実りをイメージし
土を耕し、種を蒔ける
人という生き物。

黙々と種を蒔く人々の行為が
ある一定値を越えた時

世界中に一斉に
花が咲きはじめました。

それらの花々を愛でることによって
さらに人々の中に眠っていた種も
次々と目を覚ましていきました。

こうして世に咲く花は
どんどん増えていき

世界はあっという間に
色とりどりの花で
いっぱいになりました。

きれいな花を見て
「きれい・・・」
と愛でる時

人は自分の中心と
つながっています。

「愛でる」とは、すなわち
「愛の状態にいる」ということです。

こうして世界は
今のように愛のエネルギーで
満ち満ちるようになったのでした。

おしまい。




(2004秋)




脳内お天気しあわせ研究学会







a:644 t:1 y:4

powered by HAIK 7.1.1
based on PukiWiki 1.4.7 License is GPL. HAIK

最新の更新 RSS  Valid XHTML 1.0 Transitional